日本文化人類学会50周年記念公開シンポジウム

人類学の明日、人類学との明日ー「いま・ここ」から考えるー


 来る511日(日)、東京大学駒場キャンパスにて、船曳建夫氏(『知の技法』編者、東大名誉教授)、與那覇潤氏(NHK「ニッポンのジレンマ」などで活躍する気鋭の論客、愛知県立大学准教授)らによる、現代社会における文化人類学のあり方を考えるシンポジウムを開催しますので、お知らせします。これは日本文化人類学会の創設50周年記念事業の一環として、515日より幕張メッセで開催される国際研究大会に先立って行われるものであり、東京大学文化人類学研究室と共催で行われます。


概要

タイトル: 人類学の明日、人類学との明日―「いま・ここ」から考える―

主催: 日本文化人類学会

共催: 東京大学文化人類学研究室

日時: 2014511日(日) 13301630

場所: 東京大学駒場キャンパス 18号館ホール(京王井の頭線駒場東大前駅徒歩3分)

Facebook ページ: https://www.facebook.com/events/290482677777718/

 ポスター: こちらからダウンロードしてください(PDFファイル, 10.7MB)


趣旨

遠く離れた社会に赴いてフィールドワークしてきた文化人類学の視野には常に、「いま・ここ」の社会がありました。日本の文脈で重要な役割を担ってきた文化人類学者たちが行ってきたのも、日本社会を考えるためのユニークな批判的視座の提示でした。日本文化人類学会創設50周年記念事業の一環である本シンポジウムでは、この地点に立ち戻って、文化人類学が、揺れうごく現在の社会のなかで/に向けて、どのように取り組み、どのような言葉を発していくのか、議論します。

 

内容

第1部 講演

  船曳建夫(東京大学名誉教授)

文化人類学で日本国憲法を読む―象徴/神話、平和/調停、人権/出自

  與那覇潤(愛知県立大学准教授)

「日本人らしさ」の現在―史論家の目で見た「隣の人類学」

第2部 パネルディスカッション

  船曳建夫 ・ 與那覇潤 ・ 陳天璽(早稲田大学准教授) ・ 小川さやか(立命館大学准教授)


講演者紹介

船曳建夫(ふなびき たけお)

東京大学名誉教授・文化人類学者。専門の関心は、人間の自然性と文化性、儀礼と演劇の表現と仕組み、「日本」とはなにか。「アーツカウンシル東京」で東京の芸術文化創造に参画。編著書に『国民文化が生れる時』(94年)、『知の技法』(94年)、『「日本人論」再考』(03年)、『右 であれ左であれ、わが祖国日本』(07年 )、LIVING FIELD12年)。ウェブサイト「Time Out Tokyo」にコラム、Transcreating Tokyoを連載。

 

與那覇潤(よなは じゅん)

愛知県立大学准教授・日本史研究者。1979年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科で歴史学を専攻したため、文化人類学はいつも気になる「隣の専門」だった。『中国化する日本』(2011年/文庫化14年)、『日本人はなぜ存在するか』(2013年)など、独自の日本人論を企図した著作が多い。近現代史家としての主著に、明治時代の沖縄問題を扱った『翻訳の政治学』(2009年)、小津安二郎の映画から戦争体験を読み解く『帝国の残影』(2011年)など。 


陳天璽(ちん てんじ)

早稲田大学准教授。横浜中華街出身。30数年無国籍を経験。筑波大学大学院国際政治経済学博士。香港中文大学、ハーバード大学客員研究員、東京大学PD研究員、国立民族学博物館准教授を経て現職。移民、無国籍者に関する研究に従事。著書に『無国籍』(新潮文庫)、『忘れられた人々―日本の「無国籍」者』(明石書店)、『華人ディアスポラ』(明石書店)、など。NPO法人「無国籍ネットワーク」を発足、代表を務める。

 

小川さやか(おがわ さやか)

1978年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科研究指導認定退学。博士(地域研究)。2000年よりタンザニアのムワンザ市で古着を扱う路上商人の商慣行や仲間関係についてフィールドワークを実施。主著『都市を生きぬくための狡知―タンザニアの零細商人マチンガの民族誌』(2011年、世界思想社)でサントリー学芸賞受賞。近年では、中国とアフリカ諸国間の模造品交易や消費文化、窮地や瀬戸際の人間行為(「はったり」「ごまかし」「笑い」等)を主題に研究している。

 

お問い合わせ先

東京大学 大学院総合文化研究科 准教授 津田浩司 tsuda[a]anthro.c.u-tokyo.ac.jp

筑波大学 人文社会系 助教 木村周平 shuhei.kimura[a]gmail.com

 ※メールアドレス中の[a]を@にかえて送信してください。

 


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